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豊永設備のよもやま話~第7回~

皆さんこんにちは!

 

福岡県福岡市、糟屋郡を拠点に給排水設備工事を行っている

豊永設備、更新担当の富山です。

 

 

 

第7シリーズ:給排水設備工事の課題とその解決策

テーマ:未来に向けた挑戦と対応策!

給排水設備工事の現場では、「暮らしを支える」という使命と同時に、数多くの課題に直面しています。

給排水設備は、私たちの生活や産業を支える「インフラの要」ですが、時代の変化とともに新たな問題が生まれてきました。

今回は、業界が抱える主な課題と、その課題をどのように克服していくのか、現場や最新技術の視点から詳しく解説していきます。


1. 給排水設備工事の主な課題

 

① 老朽化問題

 

日本全国における給排水設備の多くは、高度経済成長期に整備されたものです。築30年以上の建物では、配管の腐食や劣化による水漏れ、詰まりといったトラブルが頻発しています。特に、給水管や排水管が老朽化したまま使用されると、以下のような問題が発生します。

  • 水漏れ事故による建物被害:マンションや商業施設での漏水は、下階への浸水や内装の損傷を引き起こします。

  • 衛生リスクの増加:サビやスケール(付着物)の発生により、水質が低下し、飲料や生活用水に悪影響を及ぼします。

さらに、老朽化の確認や改修には時間とコストがかかるため、計画的なメンテナンスが後回しになりがちです。


② 環境負荷

 

給排水設備工事は、環境への影響が避けられません。具体的には、以下の課題があります。

  • 廃材の発生:古い配管や資材を撤去する際、プラスチックや金属など大量の廃材が発生します。

  • 工事中の排水管理:洗浄作業などで発生する汚水を適切に処理しないと、河川や地下水への影響が懸念されます。

  • 二酸化炭素排出:資材の運搬や施工時に使用する重機からもCO₂が排出され、地球温暖化への影響が指摘されています。

近年は「持続可能な建設」が重視される中で、環境負荷を最小限に抑える工法や材料の採用が求められています。


③ 技術者不足

 

給排水工事の現場では、熟練の職人や設備士が不足しており、この傾向は年々深刻化しています。背景には以下のような要因があります。

  • 若年層の建設業離れ

  • 都市部と地方での需要格差

  • 技術の継承が進まない現状

とりわけ地方では、限られた人材で多数の現場を回さなければならず、工期の遅延や品質低下のリスクも懸念されています。


2. 課題解決に向けたアプローチ

 

① 最新技術の導入

 

スマート配管システムの導入が注目されています。これは、センサーを配管に組み込み、リアルタイムで水圧や水質を監視する仕組みです。これにより、老朽化による異常を早期に発見し、被害を未然に防ぐことができます。

また、高耐久材料(例えばステンレス配管やポリエチレン管)の採用で、配管寿命を飛躍的に延ばすことが可能です。これにより、長期的なメンテナンスコストの削減にもつながります。


② 環境への配慮

 

サステナブルな工事を実現するためには、資材のリサイクル再利用がカギになります。たとえば、古い銅管や鉄管は再資源化でき、プラスチック製品も破砕して再利用が可能です。また、施工中に発生する汚水は、フィルターや中和処理を行い、安全に排出する取り組みが進んでいます。

さらに、環境負荷の低い接着剤やシーリング材を選ぶことも、現場レベルでのエコ対応として注目されています。


③ 人材育成

 

給排水工事の未来を担うのは、間違いなく「人」です。業界では、以下の取り組みが加速しています。

  • 若手技術者向けの研修プログラム:現場体験を通じて早期育成を図ります。

  • 女性・シニア層の参入促進:多様な働き方を整備し、幅広い人材を確保。

  • ICT教育の強化:BIMやIoTなど最新技術を使いこなせる技術者の養成。


まとめ

 

給排水設備工事は、課題が多い一方で、解決策も進化しています。「技術」「環境」「人材」という3つの柱で取り組むことが、未来に向けた大きなステップになるでしょう。


次回予告!


第8シリーズ:給排水設備工事の未来と展望


スマートシティ、再生可能エネルギー、循環型社会――次世代の給排水設備がどのように進化していくのか、詳しくお届けします!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

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